「ロングトーンって何のためにやるの?」
2025.08.09こんにちは。
千葉市幕張のサックス教室「Coccole音楽教室」
代表のサックス講師、鈴木博子です。
サックスの練習法として、必ずと言っていいほど出てくる「ロングトーン」。
教室や動画でもよく見かけますが、始めたばかりの方の中には「単調でつまらない」と感じる方も少なくありません。
でも、実はロングトーンはサックス演奏の土台をつくる、とても大切な練習なんです。
今日は、「なぜロングトーンが必要なのか」「正しく行うポイント」について、初心者の方にもわかりやすくお伝えします。
■ ロングトーンってどんな練習?
ロングトーンとは、「一つの音を、できるだけ長く、まっすぐに伸ばす」練習のことです。
音符をたくさん吹く練習ではありません。
息のコントロールや音の安定感、音色の美しさを育てるための、シンプルだけど奥の深いトレーニングです。
■ ロングトーンの目的は?
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息のコントロール力をつける
サックスは「息の楽器」と言われるほど、呼吸が大切。
ロングトーンをすることで、ムラのない息の流れを体に覚えさせることができます。
強すぎず、弱すぎず、まっすぐに息を送る感覚が自然と身についていきます。 -
自分の音を耳で“聴く”ことを覚える
最初は「ただ鳴らせればOK」と思いがちですが、次のステップは「いい音を出すこと」。
ロングトーンを続けることで、自分の音をよく聴く習慣がつき、「もっとこう吹きたい」と耳が育っていきます。 - アンブシュアと姿勢を整える
ロングトーンをしていて「音がゆらぐ」「詰まる」などの症状があれば、それは体や口のフォームに原因があるかも。
まっすぐな音を目指す中で、自分の姿勢や口の形を見直すことができます。
■ 正しいやり方は?
以下のポイントを意識して練習してみましょう。
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リラックスした姿勢で座る or 立つ
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チューナーを見ながら音程を確認
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息の出し始めと終わりで音量や音色が変わらないように意識
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できれば録音して自分の音を聴き返してみる
練習時間は1日5分からでもOK!
最初は中音域「ド」の音など、出しやすい音からスタートしてみてください。
■ 最後に
ロングトーンは、一見地味な練習ですが、実は「心と体で音楽を感じるための大切な土台作り」でもあります。
自分の音とじっくり向き合う時間は、いわば“音の瞑想タイム”。
「今日はちょっと音が良くなったかも」
そんな小さな気づきを重ねることで、確実に上達につながります。
焦らず、楽しみながら、あなたの“理想の音”を育てていきましょう!
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