本番前の「音」が変わる!初心者でもできるリードの調整と準備のコツ
2026.01.14こんにちは♪
サックス講師の鈴木博子です。
サックスを始めてしばらく経つと、こんな悩みが出てきませんか?
「昨日はあんなにいい音が出たのに、今日はなんだか吹きにくい…」
「練習では平気だったのに、いざ本番になったら音がカサカサする」
実はその悩み、技術のせいではなく**「リードの機嫌」**が原因かもしれません。
特に本番前は、会場の乾燥や緊張による呼吸の変化でリードの状態が変わりやすいものです。
今回は、初心者の方でもすぐに実践できる、本番を最高の状態で迎えるための準備と、リードを長持ちさせるケアについてご紹介します。
1. 「5人の精鋭」をゆっくり丁寧に育てよう
リードは箱から出してすぐに本番で使うのではなく、時間をかけて「慣らして」いくのが理想です。
本番の2週間ほど前から、状態の良いリードを5枚ほど選抜して育て始めましょう。
ここで大事なのが、新しいリードにいきなり負担をかけないことです。
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1日目: 1分程度軽く吹いたらおしまい。
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2日目: 5分程度。
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3日目: 10分程度……。
このように、数日かけて少しずつ吹く時間を伸ばしていくことで、リードの繊維が安定し、急激な劣化を防いで寿命をぐんと伸ばすことができます。
2. リードの裏側に「自分の感覚」をメモする
5枚も選ぶと、どれがどんな吹き心地だったか忘れてしまいますよね。
そこでおすすめなのが、リードの裏側(平らな面)に鉛筆で自分の感覚をメモしておくことです。
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S(ソフト): 楽に音が出る。
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M(ミディアム): ちょうどいい抵抗感。
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H(ハード): 少し重いけれど、芯のある音が出る。
こうして自分の感覚を文字にしておくと、本番当日に「今日は少し息が入りにくいから、少し軽めの『S』にしようかな」と、自信を持って選ぶことができます。
3. 「位置」で微調整
「今日は少し吹きにくいな」と感じたら、マウスピースへの取り付ける位置を髪の毛1本分だけ上下させてみてください。
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少し重くしたい時: 先端よりわずかに出す。
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少し軽くしたい時: 先端よりわずかに下げる。 これだけで、削らなくても吹き心地を微調整できます。
4. 演奏後のひと手間で寿命が延びる
吹き終わった後のリードは、水分と唾液でダメージを受けやすい状態です。
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汚れを拭き取る: 柔らかい布やティッシュで、根元から先端に向かって優しく水分を拭き取ります。先端は非常に割れやすいので、絶対に逆方向に拭かないように注意しましょう。
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真水ですすぐ: できれば演奏後、軽く真水ですすぐと、リードの繊維に入り込んだ成分が落ちて、清潔さと弾力が長持ちします。真水が用意出来ない環境の場合は、マウスピース洗浄液でも構いません。表面と裏にスプレーを吹きかけた後、優しく拭き取りましょう。
4. 正しい保管方法が「波打ち」を防ぐ
リードを長持ちさせるために最も重要なのが**「リードケース」**での保管です。
購入時のプラスチックケースに入れっぱなしにしていませんか?
市販の平らなガラス面やクッションがあるリードケースに移すことで、リードの先端が波打つのを防ぎ、平らな状態をキープできます。
最近では、ケース内の湿度を一定に保つ調湿剤(湿度調整パック)も市販されています。
私は、以下の調湿剤を内蔵出来るダダリオのリードケースを使用しています。

これらを活用すると、リードが「乾燥しすぎ」や「湿りすぎ」にならず、いつでも最高のコンディションで吹き始めることができます。
まとめ:最高の音は、リードとのコミュニケーションから
サックスにとって、リードは声帯と同じです。 「今日はどんな調子?」と問いかけるように丁寧にケアしてあげることで、楽器は必ず応えてくれます。
「自分に合ったリードがどれかわからない…」という方は、ぜひレッスンの際にお手持ちのリードを見せてくださいね。
あなたと一緒に、最高のエースを見つけるお手伝いをさせていただきます!
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